2009年6月17日水曜日

全国大会初日

聴講状況
  • ロボットのセッションを二つ
  • 最適化のセッションを一つ
  • ロボットと人のコミュニケーションと言語に関するオーガナイズドセッションを一つ
質問は二件.初めのセッションの初めの発表の初めの質問を勝ち取る.ロボット持ち歩くのはなぁ.携帯にマニピュレータがつく,とか?センサネットでセンサノード - コントロールノードの通信を抑制して電池を持たせるという発表もおもしろかった.森川研にも似たような研究があったような.
ロボットを使った展示案内やってる人がいたー.ロボットに案内させると,展示品よりもロボット自身に注目が集まってしまうから,それをどうやって解決するかと言う話だった.絞り込みが明確でわかりやすい.コミュニケーションを科学する方向に行くにしても,制約を緩和するにしてもいろいろと拡張の余地のある研究だと思った.

基調講演
堀先生の基調講演がおもしろかった.kncという先生お手製のソフトを使ってのプレゼンテーションであった.kncは,自分の書きためた原稿を元に,今の話題と関連する話を組み立ててくれるソフトらしい.kncは先生ご自身が一人で作っているという.ライフワークを持つというのはすばらしいことだな,と思う.今回新しく取り入れた機能として,その場で質問メールを受け付け,kncを使って質問メールに答えていくという試みがあった.Twitterとかチャットや掲示板のようにタイムラインで流れていってしまうものではなく,メールという取得するか否かを自分で選べるツールを使ったのが,質疑に流れとメリハリを与えていたように思う.

人工知能の過去を振り返り,現在,将来とつなげていくという話であった.
"hoge vs foo"という構図があったが,現在ではhogeもfooもだよね,という項目が多かった.

今は自然科学では物理学的なアプローチが全盛であるが,今後はその枠組みでは扱えないような研究についても,取り扱っていきましょうという野心的な主張がなされるのが永遠の青年学会である人工知能学会らしいと思った.(と偉そうに言ってみる

メンタリングセッション
一件目はARGの中の人の実名ウェブサイト,実名ブログは大事ですよ,と言うお話.早速実践してみる.毒にも薬にもならないようなことを書いてきたから,毒にも薬にもならない=企業にはいらない人間だと判断されてきたのだろうか.研究室内限定の日誌wikiのサマリーを小出しにのっけとけばよかったかな.

二件目は松尾豊先生のPublish or Perish.質の高い国際会議に論文を通すには,ということについて
  • 意義と重要性:日本のプレゼンスは長期的に見ると低下しますよ.日本内では評価が得られない日が来ますよ
  • 技術的なこと:落とされないためには
  • 考え方:落ちても落ち込まない,次に出せばいい
というお話であった.松尾ぐみや人工知能学会誌の特集で読ませていただいたことに,具体例と最近の話題を加えてのプレゼンテーションだった.メタ研究(研究を研究する)をしっかりなさっている方だなと思った.そして,G1国際会議の論文執筆は実は死屍累々なんだなと.死の淵からよみがえるから強くなるんだという研究者=スーパーサイヤ人仮説.もう無理というまで完成度を高めてみるよ.みるよ!

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