2013年9月8日日曜日

DIY ディスプレイスタンド

完成図

ポールとディスプレイの接合部
上から見たところ
テレビを壁に掛けたいと思った。壁際にポールを立てて、そこにテレビを取り付けた。



調査と設計

市販されている壁掛け用金具は、壁にネジで固定するタイプなので賃貸住宅では利用できない。調べてみると、まとめが見つかった。それによると、賃貸での壁掛け的なテレビの設置方法は、二通りある。
  • 突っ張りポールを使う
  • TVボード(薄型テレビ台)を使う
 今回は、ポールを選んだ。ポールのほうが専有床面積が小さい、テレビの高さや向きを変えやすい、といったメリットがある。デメリットは、天井にある程度の強度が求められるため、設置場所を選ぶこと。

 ポールの選び方と設置の方法については、下記の2つWebページを参考にした。
特に、下のサイトには、ステップバイステップで手順が書かれており、部品の寸法も明記してあるので、大変参考になった。

 今回の製作では、下記二点を変更した。
  • ポールが新しい型
  • マウント部の材質が、ベニヤ板ではなく、アクリル板
参考ページで使われていたバイクタワー5は廃盤なので、現行のバイクタワー10を使った。バイクタワー10では、ポールとバイクをつなぐクレードルフックの形状が変わっている。そのため、参考ページとはクランプとディスプレイマウントの接合部を変更する必要があった。具体的には、クレードルフックの部品は全て外し、クランプにマウントを直付けした。
 また、アクリル板を使ったのは、ホームセンターで手頃な大きさのベニヤ板が手に入らなかったためである。

手順

ディスプレイマウントの制作と、ポールへの取り付けの2つの手順からなる。

ディスプレイマウントの制作

(1) 工具の購入
  • ハンドドリル
  • ドリルの刃 (6mmと4mm)
  • 両面テープ (超強力タイプ)
ドリルは電動のものが楽だと思うが、予算を抑えたいのでとりあえず手回し式のものを購入した。
 ドリルの刃の6mmのものは、ポールのクランプとディスプレイマウントを接合部に使う。4mmのものは、ディスプレイとディスプレイマウントの接合部に使う。
 両面テープは、超強力タイプを購入した。部材がアクリルなので、皿ネジを使ってディスプレイマウント内にネジ頭を埋め込むことができない。そのため、スペーサーとして、アクリル板を挟んでネジ頭のスペースを確保することにした。この両面テープは、スペーサーとディスプレイマウントをつなげるのに使う。剥がれる方向に負荷はかからないので手軽な両面テープを使ってみることにした。アクリル系の接着剤を使っているので、部材を溶かすのではないかと心配。
 
購入した工具
(2) 素材の準備
  • 5mm厚のアクリル板
  • M6 × 15mmのなべ小ネジ (ディスプレイマウントとポールの接続用)
  • M4 × 25mmのなべ小ネジ (ディスプレイマウントとディスプレイの接続用)
  • M4ばね座金

マウントの部材のアクリル板。5mm厚。
(3) 加工
ディスプレイマウント(作成途中)

  1. 150mm角にアクリル板を切り出す
  2. 中心に6mmの穴をあける(ポールとの接続部)
  3. 手持ちのディスプレイは100mm角のVESAマウント規格なので、端からそれぞれ25mmの位置に4mmの穴をあける(ディスプレイとの接続部)
  4. 幅30mm長さ15mmのアクリル板を2枚切り出す。(ディスプレイマウントとポールを接続するネジの頭のスペーサー)
  5. ディスプレイとの接続部に、スペーサーを貼り合わせる。
  6. ディスプレイマウントにあわせて、スペーサーに4mmの穴をあける
  7. 切子を吹き飛ばして掃除する

作成したディスプレイマウント
以上で、ディスプレイマウントは完成

ポールへの取り付け


(4) ポールの設置
ポールとして使うミノウラのバイクタワー10
ポールの天井側の固定部
バネが入っている
設置した状態で赤い部分が見えていると圧力不足
ポールを天井に固定
色移りを防ぐため、紙を一枚だけ挟む
側面にも注意

(5) 組み立て
  1. ディスプレイマウントをM6のネジでポールのクランプに接続する
  2. M4のネジでディスプレイマウントとディスプレイを接続する
ポールとディスプレイの接合部
上から見たところ
(再掲)

(6) 完成!

考察


満足のいく点1:製作の実行

自発的なDIYを、土日を使って完遂できた点については評価したい。普段はプログラムをいじるだけだが、やはり物理的にものを加工するのは、進捗が形として見えるのでやりがいを感じる。

満足のいく点2:ポールの設置

バイクタワー10の説明書をよく読むと、天井への着色を防ぐには、紙を1枚だけポールの先端と天井の間に挟むように指示がある。また、ポールの先端のゴムは、側面が擦れても色移りすることに注意が必要である。

反省点1:ディスプレイマウントとポールの接合部

今回の方法では、テレビを1本のM6ネジだけで支えることになるので、強度的な不安がある。クランプとマウントを早く痛めそうだ。あとでクレードルフックを分解してよく調べてみると、ディスプレイマウントとポールを二点支持できる部品があった。

反省点2:ディスプレイマウントの素材

今回は、ディスプレイマウントの素材として、アクリルを使った。ある程度厚みがあれば、プラスチックでも強度は足りるかと思ったが、接合部のたわみを見ると、金属やベニヤ板のように粘りのある素材の方が良かったのではと思う。

まとめ

久しぶりの工作は、なかなか楽しかった。今後は、反省点を生かして、

  • 現在のディスプレイマウントを二点保持形式に修正
  • 出力サービスを利用した試作2号の製作
  • 出力サービスの特性にあわせたディスプレイマウントの設計修正
  • ディスプレイマウントのデータ公開
などに取り組みたい。

参考リンク

今回ディスプレイ設置用のポールとして使ったバイク用タワー

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