Steve Jobsは、よく知られているように、Appleの共同設立者の一人である。Steve Jobsの生い立ちから、病のためAppleの経営から身を引くまでが書かれている。
途中、Appleを追放されるが、Appleを離れている時期に、NeXTを立ち上げたり、CGアニメーション映画制作会社のPixerの立ち上げたりしている。これらの会社も最終的に新生Apple, 新生ディズニーアニメーションとして実を結んでいる。
本書を読んで注目したのは次の3点:
- 製品が全て
- こだわりは程度の問題
- 人とは違う性格を強みにする
製品が全て
Appleは、製品を妥協しない。本体だけでなく、パッケージ、広告、店舗も含めた製品を取り巻く環境も含めて、妥協しない。その評価に責任をもっていたのがJobsだった。そんな製品を、Appleはチームで作り上げていた。
それなのに、Jobsだけが「特別」なのだという見方をされることに、チームメンバは不満を持っていた様子が書かれている。
Steve Jobsは確かにその中心にいた。しかし、実際に手を動かすチームメンバがいなければ、こうした製品は作れなかった。
共生の関係にあるのだけれど、「特別」な人の寄与は、本当はどの程度なのだろうか。また、チームメンバはどの程度取り替えが可能なのだろうか。また、「特別」な人は取り替え可能なのだろうか。
前者は可能で、後者は不可能なのだろうけど、それはなぜなのだろうか。また、何が人を「特別」たらしめるのだろうか。
こだわりは程度問題
成功すれば全てよかったというのは、やはり違うと思う。例えば、故障するリスクを犯してまで、工場の工作機械まで、自分好みの色に塗らないと気がすまない、というのはやり過ぎだ。機能してこその、機械だし、その機能が美しいのではないか、と思う。
こだわりの一貫性を人はどこまで持つべきなのだろうか。
人とは違う性格を強みにする
Steve Jobsのあの激しい性格では、日本のサラリーマンをするのは無理だろう。環境が重要なのだ。ただし、アメリカといえども、Jobsが衝突し、悩む姿には多くのページが割かれていた。自分の力が発揮できる環境を自分で作るってことなのだろうか。
Apple製品との関わりの履歴
良い機会なので、これまでに関わったApple製品をまとめておく。- ALinuxに触り始めた1998年ごろ、一時期AfterStepを使っていた。AfterStepはNeXTstepを参考にしたX Window SystemのWindow Manager。当時はNeXTとは何か、とかその背後にある思想については何も考えずに「タイルだな」と思いながら使っていた。
- PowerMac G4のポリタンク: 大学院時代にデスクトップマシンとして使っていた。先輩のお古で、当時から遅くてイライラしたこともあったが、愛着のあるマシンであった。
- iPod:静電式のホイールで、ストレージがHDDのiPod。ステンレスの背面に静電気ショックを食らわせてしまい、以後動作不良に。これから静電気ショック嫌いが強化された。
- iPod Classic: iPodが壊れたので買い替えた。
- iPod touch:タッチパネル付きのスクリーンになり、ストレージがフラッシュメモリになった。カメラがついていないバージョンを購入。未だに使っている。
- Macbook Pro 13inch:就職を機に、家でもMacを使いはじめる。結婚式のムービーと写真の編集に活躍した。SSDに載せ替えて、2014年5月でも現役。
- iPad2:Simフリー版が欲しかったので、ハワイに行った時に買ってきた。ちょうど円高の時だったので、お買い得だった。その後、マイクが壊れて渋谷のApple Storeで交換してもらった。
- Macbook Air 11inch:海外に行くのにMacbook Proは重いので、買い足した。これが今のメインマシン。この文書もこれで書いている。
リンク
スティーブをしのんで Apple.com
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