村上龍著 村上龍料理小説集を読んだ.集英社文庫の方を図書館で借りて読んだのだが,いまは講談社文庫の方しか売っていないみたいなので,画像は講談社の方にした.
32の短編集.それぞれの章は前後でつながっていたりするので,はじめから読むと良いと思う.この本を読むと,なんだか上等な白ワインが無性に飲みたくなった.なので夜に読むようにしていた.
知らない食べ物も出てきた.例えば,フンギ・ポリツィーニというきのこで,フンギと略されていて?となった.検索してみるとポルチーニのことみたいだ.あとは,フロリダのストーンクラブ.コストコでも売ってたりするみたい.ただ,このブログに見るように,やっぱり現地のレストランで食べたいですね.
20代の頃は,村上龍氏の作品を1ページで挫折していたのだが,30代の今は「そういう人もいて,そういう表現もある」ということで読めるようになったし,それなりに楽しめる様になった.カンブリア宮殿の影響も大きいと思う.小説に反して,案外まじめな人なんだな,と.
巻末に1988年10月刊行とあって,バブル真っ盛りのころ出された本らしい.そのせいなのか,ニューヨークでもパリでも高級ホテル,高級レストランが多く登場する.
当時,日本は勢いがあったんだなということを感じる.いま,もしこうした本が書かれるとしたら,だいぶ違った雰囲気になるのではないかと思う.
時代のスナップショットとして,読んでみるのもよいと思う.
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