ミステリー・サークルに所属する大学生である主人公が,演劇サークルの合宿に参加することになって,そこで殺人事件に遭遇する.
いわゆる密室殺人もので,密室の舞台装置がキャッチーだった.
確かにアレはゲームやテレビシリーズがウケてたし,ミステリに使っても良いと思う.本作でのアレは海外のと違って,日本風で描写がソフトだった.エンターテイメントとしてはこれくらいでいいと思う.
また,本作はプレゼンテーションが親切で,読者が迷わないように工夫されていてよかった.電車の中などあまり集中できない環境でもスラスラと読めた.
例えば,舞台となる山荘の構造がややトリッキーだが,見取り図を巻頭につけていてくれている.また,登場人物が増えてきて誰だっけ?となってきた頃に語呂合わせで登場人物が見分けられるように特徴を説明してくれたりしている.
今は,小説もスマホと時間を奪い合わないといけないので,読みやすくする,投げ出されないようにする工夫は求められているのだろうなぁと思う.
なお,ジャンプ+でマンガ版も連載されている.僕はこっちを先に読んで続きが気になったので原作を読んだ.
続編も出ているので,今度読む.
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