著者は不動産鑑定士で,相続の際の土地の税金を計算したりするような仕事をしている.売買したり,仲介したりする人ではないので,そのへんがフェアな視点から書かれているように思った.
例えば,新築と中古の売買価格の決まり方の違いを丁寧に説明していたり,利回りとリスクプレミアムの考え方を説明していたりなどだ.新築を買うのはよっぽどお金に余裕がないとつらいな,と思ってしまった.買う予定は全くないけれども.
また,なぜ都心のタワマン人気なのかこの本を読んでようやく気持ちを理解した.価格に占める上モノ:土地の割合とか,人口減社会でも地価が下がらなさそうな場所を選んで建てられているとか.利便性の高い場所は限られていて,そこに高い構造物を建てて皆でシェアするのは合理的,ということなのだろう.
この本で解説されている値付けのからくりがわからないと,物件が割安か割高かは判断できないと思った.相場観とはいうものの,基準がないと踊らされてしまう.タイトルにあるように五輪もそうだし,過去にはバブルとか.
次に引っ越すときにはもう一回読み返したい.
編集元のツイート:
4月に読んだ本みたいだけど,メモしてあると内容を思い出すものですね.あと,今週は萩原 岳著「不動産を買うなら五輪の後にしなさい 不動産鑑定士がこっそり教える売買のコツ」も読んだ.なぜ都心のタワマン人気なのかこの本を読んでようやく気持ちを理解した.価格に占める上モノ:土地の割合とか,人口減社会でも地価が下がらなさそうとか.https://t.co/UFeuJedQSv— Toshihiko YANASE (@toshihikoyanase) April 7, 2019
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