2008年出版で,今から10年前の本.結婚が当たり前でなくなったのは出会い格差や経済格差などの格差が壁となっているため,と述べる.要するに,職場の世話焼きな上司や先輩がいなくなって出会いがなくなり,不況や非正規雇用の増加により経済的に結婚が難しくなっている.
そう原因を捉えると,本書で述べられている「子育て支援よりも,その前に結婚を支援しないと,子どもは増えない」という主張は納得できる.前に読んだ「御社の働き方改革,個々が間違ってます!」では,子どもを持つ女性が育休を取ると,独身女性にしわ寄せがいく,という資生堂の事例が取り上げられていたが,これはそれを全国民に広げたような主張だ.
内閣府の出している未婚率のグラフをみると,2005年くらいから横ばいになっている.
どうやら当時と状況はかわっていないみたいだった.
今だとマッチングアプリが流行っているようだけど,そうした技術によって状況は変わっていくのだろうか.
0 件のコメント:
コメントを投稿