2019年7月11日木曜日

読書記録 珈琲店タレーランの事件簿5 この鴛鴦茶がおいしくなりますように

岡崎琢磨著 珈琲店タレーランの事件簿5 この鴛鴦茶がおいしくなりますように を読んだ.シリーズ最後の1冊だ(2019年7月現在).



本作では,「アオヤマ」の中学生時代の恩人である年上の女性「眞子」が登場する.彼女は,アオヤマがコーヒーを追求するきっかけを作った人でもある.そんな彼女との11年ぶりの再開から物語が始まる.

今回の京都要素は源氏物語で,宇治などゆかりの場所が登場する.古典に登場する「京」と京都は,頭の中で全然つながっていなかったのだが,そう言われてみれば確かに源氏物語は京都が舞台だった.

源氏物語だけあって,ややドロドロした話が多めながらも,最終的にアオヤマとバリスタの関係に進展が見られてよかったように思う.その後の話も読みたいなと思うけど,源氏物語の「夢浮橋」のようにこのままの終わりでよかったように思う.

今回のコーヒー豆知識は世界各国のコーヒーだった.タイトルにある鴛鴦茶(えんおうちゃ)もその一つ.コーヒーと紅茶を混ぜた飲み物で,香港でよく飲まれているものだそうだ.

鴛鴦茶(えんおうちゃ)はコーヒーと紅茶を混ぜた飲み物

コメダ珈琲にも期間限定で「ジェリコ 鴛鴦茶」なるものがあるそうなので飲んでみたい.もはや別物のような気もするが.

タレーランの事件簿シリーズ


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